転職してもしなくても、気持ちは一緒
外資系ITコンサルティング企業としてキャリアを重ねて来ると、できる事の多さ、可能性の多さを実感する事ができるでしょう。それは裏を返せば、コンサルタントが重要な職務で期待も大きく、それに応えるためには肉体的にも精神的にもハードであるという事です。
特に幾度か訪れる人生の転機ともなれば、このまま進むべきか、また別の道を選ぶべきか思い悩むのも無理はありません。
ここで一つ言えるには、職種として今はコンサルタントであっても、また別の道を選んだとしても、その人が変わる訳ではなく、経験によって成長していく順番が異なるに過ぎない事です。
安易な意味で、コンサルタントから無縁の仕事を始めれば、与えられていた可能性の多さを実感する場面に出くわす可能性があります。そしてハードさから解放された日々を楽しむ余裕も生まれるでしょう。
しかしそれから数年経てば、コンサルタントを続けていた自分がどうなっていたかと想像する時が巡ってきます。多くの場合、そこで思うのはコンサルタントの良い面と悪い面の裏返しになるのですが、不思議なもので結局選ばなかった方を羨ましいと思うものなのです。
可能性とプレッシャーは比例の関係にあります。どちらかが大きくなるともう片方も大きくなるのです。そのバランスに欠けたものは長続きしません。プレッシャーから逃れれば、可能性も低くなるのは自然の事なのです。もちろん、有り余るほどの可能性を得た事で、心身を壊してしまう程のプレッシャーに堪えるのは困難です。しかし多少のプレッシャーがあるからこそ可能性も得られる事を知っておくと、この先の転職に対する意識も違ってくるでしょう。